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校正・調整・検証・標準化とは

「校正」とは何か?

校正とは、被試験装置(DUT)と呼ばれる測定機器と、参照(測定)標準と呼ばれる基準器を使って実現する(測定)する値との間の関係(差)を確定する一連の作業を指し、遡及可能な方法で判定して文書化することです。

この比較結果は、さまざまな測定点での測定誤差を示し、絶対的または相対的な形式で提供される場合があります。測定機器を定期的に校正することにより、測定データの精度と再現性を確保できます。

トレーサビリティとは、不確かさがすべて表記された切れ目のない比較の連鎖によって、決められた基準(国家標準または国際標準)に結びつけられ得る測定結果または標準の値の性質を指します。

計量トレーサビリティ

測定結果は、階層化された測定機器間の比較を通じて決められた基準へと結びつきますが、つまり、より上位の校正機関が技術的な能力に関して評価され、正式に認められることになります。

「調整」とは

校正とは、反対に、調整とは、校正や検証の結果、計量器との偏差に所定の指示値を示すような測定機器に施す操作です。

「検証」とは

検証とは、測定器が規定された要求事項を満たすことの客観的証拠を提示することです。

校正とは異なり、測定の不確かさは示されず、規定された範囲にあるかということは、合格か不合格の判定だけを行います。

「標準化」とは

標準化とは、食品の販売等で使用される測定機器であるはかりなど、放置すると無秩序化する事柄を秩序化して利益が公正に得られるようにすることです。

測定・検査技術の比較

  校正 調整 検証 検定・法定検査
精度の証明
あり、データシートの仕様との誤差を文書化

あり、認証機関による認定
測定の不確かさの文書化
あり、トレーサビリティ情報を含む

文書化なし

なし、機能性に関する定性的な記述のみ

あり、法定検定の許容範囲内
規格に対するトレーサビリティ
あり、国家標準または国際基準

その後の校正を通じて可能

トレーサブルな標準器がある場合は可

あり、国家標準機関により認定
代表的な測定器 センサ・はかり・圧力/温度測定器 センサ・試験機・生産機械 試験機・センサ はかり・ガソリンポンプ、ガス/水道/電気のメーター等の課金目的で使用する計量器
代表的なアプリケーション 工場や研究開発機関の品質管理
(製薬・食品・自動車)
工場・研究開発機関における適正計量管理 工場や倉庫の入庫管理の簡易検査 商取引や課金目的で使用する計測技術(はかり・ガソリンポンプ等)
要求規格 ISO 9001、IFS、GMP、HACCP、ISO/TS 16949、ISO 50001等 要求なし、ただし仕様への適合に要求される場合が多い 規格に準じる
(ISO 10012等)
検定・法定検査で計量器を規定・管理
監査での有効性
あり、校正証明書が根拠となる

なし、その後の校正を通じてのみ

規格要求による

あり、検定マークや法定検査証が根拠となる
実施機関 認定機関による校正・非認定機関による一般校正 メーカー・保守サービス事業者・サービス技術者 内部品証部門または外部認証機関 検定機関または認定認証機関
メリット 測定誤差の客観的評価・トレーサビリティ・品質保証の根拠 適正な計量管理 短期間で簡易に実施できる 法的に認定、課金目的の場合に要求
特徴 誤差のみを表示し機器に介入しない 調整毎に再校正が必要 検査のみ、機器に介入しない 特定用途で法的に要求される
費用(概算) -  
(校正内容・規格による)

(調整の種類・項目による)
-
(低から中程度、検査内容による)

(法定費用)