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インクリメンタル式エンコーダ

インクリメンタル式エンコーダは、1回転につき正確に定義されたパルス数(インクリメント)を生成します。起点または原点を参照する場合は、生成されたパルス数に基づいて、接続されたシャフトの現在位置を特定することができます。
電源が遮断された場合、エンコーダはシャフトの位置を正確に判断するために、電源を再起動してから、、再び起点もしくは原点に戻す必要があります。このプロセスは、原点復帰と呼ばれます。
インクリメンタル式エンコーダを操作する場合、HTLモード(長めのケーブル長に使用推奨)と、最大12,000 rpmまでのTTLモードと選択することが可能です。また、分解能を1~10,000の刻みで柔軟に設定することができますので、複雑な作業を省くことができます。
インクリメンタル式エンコーダは、角度の位置変化を検出することで、高速な処理に適しています。

エンコーダの比較:IO-Linkあり/なし

従来のようにIO-Linkなしで使用する場合、現在位置が参照されないため、角度位置、速度、回転方向との相対値はPLC経由でしか計算できません。

一方、IO-Linkありで使用する場合、より多くの情報を取得することができます。また、エンコーダはPLCが介在しなくても現在位置を認識し、電圧降下時でも同じ位置を維持します。つまり、IO-Linkありのインクリメンタル式エンコーダは、アブソリュート式エンコーダ シングルターンのように動作します。1回転以内で絶対位置値を出力します。

バージョン

タイプ 外装Ø[mm] ソリッドシャフトØ[mm] ホローシャフトØ[mm] 分解能 特徴

PerformanceLine

58

6
10

9.525 (3/8")
12
15
15.875 (5/8")
最大10,000
パルス/回転
• IO-Link
• 分解能、モード、信号を設定可能
• 2色ディスプレイ
• 様々なカップリングが利用可能

BasicLine
36.5
58
6
10
6
9.525 (3/8")
12
15
15.875 (5/8")
最大10,000
パルス/回転
• IO-Link
• 分解能、モード、信号を設定可能
• 様々なカップリングが利用可能

WetLine
58 6
10
9.525 (3/8")
12
15
15.875 (5/8")
最大10,000
パルス/回転
• IO-Link
• 分解能、モード、信号を設定可能
IP67
• 様々なカップリングが利用

PerformanceLine

Performance Lineエンコーダは、速度監視、カウンタ機能、および回転方向の検出用の信号評価機能を内蔵しています。直感的なメニューナビゲーションを備えたディスプレイと操作ボタンにより、設定が容易で、位置値の表示を行うことができます。診断およびパラメータデータはIO-Linkを介して確実に伝送されます。インダストリー4.0対応!

エンコーダモード

  • IO-Linkで設定した分解能に基づく位置の表示

Counter mode(カウンターモード)

  • IO-Linkで設定した最大値(例: 9999)までカウント

速度モニタモード

  • 1分あたりの回転数[min-1] / 周波数 [Hz]

BasicLine

ディスプレイのない・コスパが優れたバージョン

  • IO-Link経由で設定した分解能に基づき位置を表示
  • 軸方向または半径方向のケーブル配線
  • 設定可能:
  • 分解能(2~10,000パルス)
  • TTLまたはHTL出力
  • カウント方向 (時計回り/反時計回り)

WetLine

ifmのステンレス製インクリメンタル式エンコーダは、コンベアベルトの同期などの用途に対応し、過酷な環境でも長いメンテナンス間隔を保証します。強化された保護等級IP 67により、食品産業のウェットエリアでの使用も可能です。

  • 腐食耐性の高いステンレスとシャフト側の高い浸入耐性による長寿命化
  • 読みやすいレーザ印字ラベル
  • クランプ/シンクロフランジ付きのソリッドシャフト、またはホローシャフトをラインナップ
  • IO-Link による便利な通信機能
  • 回転可能なM12コネクターは半径方向 / 軸方向に使用可能