- 振動センサ
- 振動診断増幅器と加速度センサ
- アプリケーション
振動診断増幅器のアプリケーション
さまざまな産業分野で必要とされる、ifmの振動診断システムのアプリケーションをご紹介します。工作機械・デカンタ遠心分離機・コンプレッサや、自動倉庫システム・振動コンベア・充填システムは、過酷な産業環境での信頼性と効率化を実現する機械設備稼働が求められます。
状態監視により、ダウンタイムに伴うコスト損失と品質の低下を防ぐことができます。振動診断増幅器VSEは、高分解能の振動センサと接続して機械の状態を正確に監視し、計画外ダウンタイムとライン停止よる損害を大幅に軽減します。
工作機械
金属の機械加工は強い加振力が発生します。その一方で、工作機械には高速で高い加工品質が要求されます。工作機械のわずかな初期損傷も、機械部品・ツール・製品品質の状態に大きな影響を直接及ぼします。
振動センサVSA・VSMを診断増幅器VSEに接続して振動診断を行うことにより、そうした損傷を早期に検出して直ちに通知できます。
高い信頼性で加工と機械のあらゆる状態を動的に監視します。ツール・主軸ベアリングの摩耗やアンバランスの増加、衝突による突発的な衝撃を精密に監視し、コスト損失の間接的な損害を防ぎます。1msの高速応答を達成することで、振動診断増幅器VSEは機械を故障から守ります。主要フィールドバスに対応し、振動診断増幅器と制御機器間にシームレスな通信を確立します。振動診断増幅器は、高い信頼性で工作機械とプロセスの状態を総合的に監視して故障を防ぎます。
スクリューコンプレッサ・復動式コンプレッサ
スクリューコンプレッサ・復動式コンプレッサは、ロータやピストンの動作により圧縮室の容積を変化させ、気体ガスや蒸気を圧縮してエネルギーに変換する機械です。さまざまな産業の工場に必ず設置されており、空気圧工具の動力源となる圧縮空気の供給・冷媒ガスの圧縮・アンモニアなどのガス輸送など、製造工程で幅広く使われています。一般的に、このようなコンプレッサは、速度・流量・定格圧力・吸込量・媒体温度・出力などの変数パラメータと、電動モータ・多段ギア・スクリュー/ピストン・吐出バルブなどの複雑な動力設計により制御され、複雑な設備に組込まれます。こうしたコンプレッサの運転条件は、信頼性の高い状態監視を行う場合に大きな課題となります。
振動診断増幅器VSEは、アンバランス・ギア歯損傷・ベアリング損傷や金属部品の摩耗の進行状態を動的に監視できます。VSEは、圧力や流量の信号を追加接続できるアナログ入力により、監視タスクをサポートします。電流トランスデューサ(ZJF056)を、モータ電流の負荷変更トリガに使うことができます。電流トランスデューサをVSEのアナログ入力に接続し、標準4~20mAの出力信号による負荷に応じた振動監視も可能です。振動診断増幅器は、DIN ISO 20816-3/-7、ISO 7919-3、VDI規格3836による振動測定・評価に対応します。
振動コンベア
振動コンベアやスクリーナは、岩石・鉱物・廃棄物などの固形物を粒径や大きさにより分級する装置です。
これらの機械は、装置・ギア・駆動ユニットの円運動により振動しするため各部に強い加振力が働きます。プロセスが確実に行われ過負荷による計画外ダウンタイムを防ぐためには、状態監視が欠かせません。部材へ強い応力がかかり、機械構造に直接影響するばね破壊が起きると固有振動により共振が発生し、コスト損失につながる間接被害をもたらすおそれがあります。
振動診断増幅器VSEは、アプリケーションに最適なソリューションを提供し、さまざまなプロセスの状態を示す特殊な動作周波数を動的に監視して機械の制御装置との間に安定したネットワーク接続を確立します。