- レーダセンサの技術とアプリケーション
- レーダ距離センサ
- R2Dレーダエリアセンサ
R2Dレーダエリアセンサ:天候・環境条件に左右されないエリア監視
広いエリアの監視に最適な視野角度140°。3軸の検出領域を水平・垂直方向に設定でき、監視対象の環境に合わせて最適化できます。高い距離分解能と10°の角度分解能を備え、検出領域内の複数の対象物を正確に検出しそれぞれエコー波を出力できます。高精度の位置座標に加え、各物体の反射強度と速度も決定します。
R2Dシリーズは、複数の目標物のX・Y・Z座標情報を点群データで伝送する3D距離検出タイプと、複数の目標物の位置・移動方向・速度情報を一括送信する3Dエリア監視タイプがあります。
R2D 3D距離検出
製品メリット
- 目標物の3軸の座標位置(X・Y・Z)・距離・速度をIO-LinkとCAN通信により出力
- 高密度の点群により周囲を正確に表現
- 3軸の検出領域設定が可能(水平・垂直方向)
- 距離・信号強度・RCS(レーダ反射断面積)から目標物を決定するスマート機能を搭載
- 内蔵フィルタ機能による信頼性の高いエリア監視
- 2点のスイッチング出力・IO-Link・アナログ(4~20mA / 0~10V)・CAN
アプリケーション
航空機とベルトローダーのドッキング監視
レーダセンサにより駐機中の機体とベルトローダーの接近を検出します。ベルトローダーが危険領域に侵入すると、減速するよう信号を送信し所定の位置で停止させます。
クレーンの揺動検出
縦・横方向の荷揺れを検出しアクティブに補正できます。
R2D 3Dエリア監視
製品メリット
- 検出領域を設定
- 目標物検出のフィルタ設定
- 目標物の位置・速度データを出力
- 8つの監視領域と2つのマスキングゾーンを設定
- 移動方向の出力・早期警告の時間設定
- 移動・静止する目標物をスマートアルゴリズムによりセンサの移動中も識別可能
- 2点のスイッチング出力、IO-LinkまたはCAN SAE J1939
アプリケーション
周囲監視と衝突防止
走行中の車両の周囲の障害物を早期に検出し、運転手の死角確認を支援
スマートアクセス管理
クロストラフィックマスキングによるゲート・バリアの自動開閉
レーダセンサR2D 製品タイプ
各種通信インターフェース対応、振動試験により堅牢性を実現したレーダセンサは、倉庫や工場などのゲート・バリアの開閉監視、建機の障害物検出・衝突防止などの産業アプリケーションに最適です。
CANタイプは、ソフトウェアから距離検出またはエリア監視機能の動作モードを選択できます。Vision Assistantソフトウェアを使い、簡単にCAN SAE J1939のメッセージ設定ができます。監視領域(ROI)は、IO-Linkタイプは1つ、CANタイプは4つまで設定できます。