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工作機械用エアギャップセンサ

画期的なエアギャップ測定

SDPエアギャップセンサは、表面と物体との間の距離を、一貫した精度で検出し、絶対値として出力します。実際の位置がターゲット位置からごくわずかに逸脱していても、確実に検出します。これにより製品品質を恒久的に保証します。

ギャップは圧力と流量に基づいて計算されるため、圧力変動、ノズルの数や径にかかわらず、正確に測定できます。さらに、堅牢な測定パイプはパージ圧力にも耐えられるので、パージと測定の切替えは不要です。

製品の特長

SDPエアギャップセンサのメリットは何ですか?

概要
ギャップ値、流量と圧力、すべての情報を一覧
精度
正確な測定結果とゼロギャップの検出
絶対値
絶対値としてのエアギャップの出力
品質
セルフクリーニング効果で長期安定性が向上
取扱いが容易
ターゲット状態のティーチングはワンクリックでシンプル

代表的アプリケーション

パーツ位置の監視

新しいエアギャップセンサは、主に現代的な工作機械で使用されます。ここでは、ワークとツールテーブル、またはツールヘッドとツールホルダの間の位置が監視されます。SDPは、表面の汚れによって生じるずれなどがあれば検出して通知します。
これにより製品品質を確実に保証します。

チップなどによるずれを検出するための、ワークとツールテーブルの間のパーツ位置の監視

  1. 固定用クランプ
  2. ワーク
  3. フライス盤
  4. エアホース
  5. 金属チップ
  6. エア
  7. エアノズル

SDP110エアギャップセンサは、測定ノズルとワークとの間の0~500µmの距離を、± (測定値の3% + 2µm)の再現性で測定できます。アプリケーション分野に応じて、これは最大5~10マイクロメートルに相当します。つまり、センサの再現性は人間の髪より10倍細かいです。
これにより、たとえば表面品質制御など、以前の測定システムでは実現できなかった新しく正確なソリューションが可能になります。

表面品質

  表面1 表面2 表面3 未定
 
測定値SD 0 mm 0.003 mm 0.006 mm 0.026 mm
状態表示HMI

センサの高い精度のため、表面特性は測定結果に直接影響します。

ゼロギャップまたは詰まりの検出

従来型の測定テクノロジでは、差圧測定を使用してギャップの距離を検出するため、良/不良エリアのみを検出するか、相対的測定システムとして圧力差をMPaで示すことしかできません。つまり、この方法では距離が0のギャップ、いわゆる「ゼロギャップ」やノズルのつまりを明確に検出することはできません。
新しいSDP110システムは、流量と圧力を組合せて評価するため、距離を絶対距離値[mm]で測定できるだけでなく、ゼロギャップやノズルの詰まりも明確に検出します。

セルフクリーニング

測定エアとパージエアの間の切替え

このアプリケーションでは、測定ノズルが工作機械のマシニングセンタに直接配置されています。そのためノズルは冷却潤滑剤、ほこり、よごれからの大きなストレスにさらされます。このような過酷な環境条件のため、ノズルやシステムに汚れが堆積するのを防ぎ、ワーク変更のたびにマシニングセンタを高圧で強力なフローで洗浄する必要があります。

そのため、プロセスは2つの圧力レベルに分かれています。

  • 測定エアフローは0.1~0.3MPaの圧力でシステムを通ります。敏感な測定システムは、これらの条件下でギャップ寸法を評価できます。
  • パージエアは、マシニングセンタに付着した汚れを落とすため、0.6MPaの圧力と高いフローでシステム内を通過します。

デメリット:従来の敏感な圧力測定テクノロジは、パージエアの高圧で破壊されてしまいます。これを防ぐため、測定エアとパージエアを事前に切り替える必要があります。

最大1.6MPaの圧力耐性を持つ堅牢なエアギャップセンサSDP110を使用することで、この切替えは不要になります。その他:センサはパージエアを使用して自身を清掃します。これにより寿命が延長し、センサの長期的な安定性が最適化されます。そのため、汚れによるシステムの欠陥が防げます。

取扱いが容易

便利なセットアップ

バッチサイズは小さくなる一方なので、新しいワークや新しい生産位置を常にティーチングする必要があります。スイッチポイントをティーチングするために、良品として事前定義されたゲージまたはパターンが機械に配置されます。センサは対応する距離値に設定されます。

これは反復的なタスクなので、新しいスイッチポイントはできるだけ効率的にティーチングできなければなりません。従来型のセンサテクノロジではセンサのボタンで時間のかかる調整が必要ですが、新しいエアギャップセンサには、IO-Linkインターフェース経由またはPIN4の独立したティーチ入力から、スイッチポイントを便利にボタンに触れるだけでティーチングするオプションがあります。これによりセットアップ時間を大幅に短縮できます。